Welina Interview Vol.03 東急ウェリナ大岡山 機能訓練指導員 林 悟 × 東急ウェリナ旗の台 機能訓練指導員 関 武文

Welina Interview Vol.03

東急ウェリナ大岡山 機能訓練指導員 林 悟 × 東急ウェリナ旗の台 機能訓練指導員 関 武文

東急ウェルネスが運営するシニアレジデンス、東急ウェリナシリーズ。2010年開業の「東急ウェリナ大岡山」、2012年開業の「東急ウェリナ旗の台」ともに、家族のように寄り添うスタッフが、ご入居者様の暮らしを支えています。今回は、機能訓練について、両施設に勤務する機能訓練指導員に語っていただきました。

理学療法士、作業療法士、
言語聴覚士による
専門的なサポート

関:私は2020年5月から「東急ウェリナ旗の台」に着任し、機能訓練指導員として勤務しています。東急ウェリナシリーズでは機能訓練を重視しており、ご入居者様一人ひとりに合わせた個別機能訓練プログラムをご用意しています。プログラムを立案する際は、お体の状態を把握させていただくために身体機能評価を行っています。さらに、ご入居者様が生活する上で必要なことや、ご趣味などバックボーンの情報を確認しつつ、プログラムを提案致します。

リハビリ室(東急ウェリナ大岡山)
フィットネスルーム(東急ウェリナ旗の台)

林: 私は2020年9月に「東急ウェリナ大岡山」に着任しました。ウェリナシリーズの特徴として、スタッフが充実していることが挙げられます。「東急ウェリナ大岡山」「東急ウェリナ旗の台」の2施設で9名もの機能訓練指導員が在籍しており、他施設と比べて勤務するスタッフの人数が多いことから、きめ細やかなサービスが提供できます。また、機能訓練指導員として、リハビリテーションを専門とする3つの資格保有者が揃っているのが強みです。機能訓練指導員としての基本的な業務に加え、それぞれの専門性をいかしたサービスが提供できます。

関:個別機能訓練プログラムは機能訓練指導員が立案し、実際のトレーニングは私たち機能訓練指導員だけでなく、施設の全職員がサポートします。全職員が機能訓練への高い意識をもっているのが、ウェリナシリーズの特徴です。ケアマネージャーをはじめ、日常生活で関わることの多い介護スタッフ、看護師などが連携して情報を共有しつつ、一人ひとりの生活に即した機能訓練をサポートします。

多職種による
きめ細やかなサービス

林:日々の生活での機能訓練は介護スタッフが担います。例えば立ち座りなどの動作の際に、トレーニングの要素を取り入れることで、運動機能の改善や維持につながります。

関:他セクションとの連携は密に行うよう心がけています。まずケアマネージャーや生活相談員、看護師、介護スタッフなど必要な職種が集まる会議で情報を共有します。それに加えて、日頃から他職種とコミュニケーションをとり、ご入居者様の状況について情報交換しています。

林:ケアマネージャーの施設サービス計画書をベースに、ご入居者様のご希望や目標に沿った個別機能訓練プログラムを立案します。例えば「家族と毎月外食に出かける」という目標をお持ちの場合、「ずっと歩ける足腰を保ちましょう」や「元気に食べられる嚥下機能を保ちましょう」といったプログラムを組み立てます。歩行練習については理学療法士が、嚥下機能練習については、言語聴覚士が立案します。プログラムにはご入居者様一人ひとりのお考えや趣味が反映されているため、プログラムを見るだけでどなたのものかがわかるほど、一人ひとりに寄り添う内容となっています。

マシンを使った
介護予防トレーニング

関: 「東急ウェリナ旗の台」では2021年4月に介護予防に特化したマシンが導入され、フィットネスルームがリニューアルオープンしました。ウェリナ旗の台はご入居者様の自立度が高い施設ですので、一般のスポーツジムのようなイメージで、マシンを使って介護予防支援をしています。コロナ禍で外部のスポーツジムを利用できなくなったご入居者様にもご好評いただいております。

林: 「東急ウェリナ大岡山」ではサポートリビングに、トレーニングマシンが完備されております。機能訓練指導員と介護スタッフにより、マシントレーニングに加え、前後の運動を提供しています。自立度に合わせた対応ができるよう、トレーニングメニューにはバリエーションを持たせるよう工夫しています。

関:マシンの負荷量や姿勢の変化などで、トレーニングの成果をご入居者様と共有して、機能改善を実感頂いています。

① 起立・着席動作の改善、足・膝・股関節周囲の安定性向上に
② お腹の筋肉を使い、起立・着席動作の改善に
③ 歩行の安定性向上、股関節周囲の可動性と安定性の向上に
④ 姿勢の改善、肩甲骨周囲の可動性と安定性の向上に

ご入居者様の
はつらつとした毎日のために

関: 以前、補助の道具を使わないと歩けない状態のご入居者様に介入させていただいた結果、道具を使わずお1人で歩けるようになり、外出もできるようになったことがありました。このように、介護スタッフをはじめ、さまざまな職種が日々の生活の中で機能訓練をサポートした効果が出るとやりがいを感じます。

林: 機能訓練指導員は、その枠にとらわれず、ご入居者様が毎日はつらつとお過ごしいただくためのお手伝いができたらと思っています。ご入居者様のご要望を伺って、関連セクションで連携してご要望を叶えることで、皆様の生活がより豊かになることを目標にしています。「東急ウェリナ大岡山」「東急ウェリナ旗の台」の2施設9名の機能訓練指導員が各々の専門性を生かしながら、ご入居者様の生活を支えていけたらと考えています。

関:「東急ウェリナ大岡山」「東急ウェリナ旗の台」の2施設のスタッフの交流は盛んで、機能訓練指導員はもちろんのこと、各職種が連携しています。また、将来的に介護が必要になられた場合に「ウェリナシリーズ」から「ウェリナケア」に移り住む方もいらっしゃいますが、東急ウェルネス全社を挙げてご入居者様の暮らしを支え見守り続ける体制が確立していますので、施設を移る際もご安心いただけます。

Profile

林 悟Satoshi Hayashi
作業療法士の資格を取得後、脳卒中の専門病院、総合病院での勤務を経験し、2020年9月から「東急ウェリナ大岡山」に着任、機能訓練指導員として勤務。
関 武文Takefumi Seki
理学療法士の資格を取得後、病院や有料老人ホームでの勤務を経験し、2020年5月から「東急ウェリナ旗の台」に着任、機能訓練指導員として勤務。