Welina Interview vol.06 東急ウェリナ大岡山 看護師 齋藤 麻友 × 東急ウェリナ大岡山 機能訓練指導員・言語聴覚士 笠原 志穂

Welina Interview vol.06

東急ウェリナ大岡山 看護師 齋藤 麻友 × 東急ウェリナ大岡山 機能訓練指導員・言語聴覚士 笠原 志穂

東急ウェルネスが運営するシニアレジデンス、東急ウェリナシリーズ。
2010年開業の「東急ウェリナ大岡山」では、看護師が24時間常駐し、真向かいの東急病院とともにご入居者の健康をサポートします。また機能訓練指導員よる介護予防に向けた取り組みも積極的に行っています。今回は看護師と言語聴覚士に、健康面のサポートについてお話いただきました。

看護師が24時間常駐し、
ご入居者の健康をサポート

齋藤:私は2021年5月に「東急ウェリナ大岡山」に着任し、看護師として健康管理室に配属となりました。「東急ウェリナ大岡山」では看護師が24時間常駐し、ご入居者の日々の健康相談や病院を受診される場合のサポートなどを行います。健康管理室は多職種と連携しつつ、ご入居者にとって最善の看護を提供することを目指しています。

笠原:私は2022年に入社し、言語聴覚士として「東急ウェリナ大岡山」で勤務しています。言語聴覚士は、嚥下障害など「食べる」ことに関する機能回復や、「話す」「聞く」といった言葉を介したコミュニケーションの機能回復訓練やリハビリテーションなどを行います。

齋藤:「東急ウェリナ大岡山」のご入居者の年齢は60歳代から100歳代までと幅広く、平均年齢は80歳代後半です。

笠原:男女比は女性7割・男性3割くらいです。 お一人でお住まいの方、ご夫婦でお住まいの方などさまざまです。

齋藤:東急ウェリナ大岡山は一般居室と介護居室を併せ持つ有料老人ホームです。看護師や機能訓練指導員はご入居者と日々お顔を合わせる機会を多く持つように心がけております。
イベント行事や健康診断・受診の相談や受診同行等、専門職が日常的にご入居者に接することで、お元気な時から24時間介護や看護が必要になった際にも、見慣れたスタッフがスムーズに生活のお手伝いをさせていただくことが重要と考えております。

笠原:「東急ウェリナ大岡山」は、真向かいに協力医療機関の東急病院があり、密接に連携をはかっているのが特長ですね。

齋藤:東急病院を利用されているご入居者も多くいらっしゃいます。東急病院の医療連携室と密な連携を図り、速やかにご受診いただけるようお手伝いをしております。外来受診だけでなく、入退院時にも看護師が積極的に介入することで、医療についての必要な情報をウェリナ内に共有するという役割も担っております。

真向かいの東急病院

職種間で連携しつつ、
ご入居者を見守る

齋藤:ご入居者の様子に関しては多職種間で情報共有を行いつつ、必要時には速やかに受診や往診につなげています。健康管理室では経験豊富な看護師が集まっておりますので、色々な意見を出し合いつつ身体だけでなくメンタル面でのサポートも行い、ご入居者の方々にと って安心できる看護を提供できるよう心がけています。

笠原:お食事の面でのサポートとして、ご入居者のお食事の様子を拝見させていただいて状況を把握したうえで、最適な食形態やとろみの濃度などを評価し、より美味しく安全に召し上がっていただけるようにしています。またむせやすくなった方には、個別に舌の動きや飲み込むときの筋肉を鍛えるプログラムを作って、トレーニングをしていただきます。このトレーニングについては、ご入居者の状況を看護師やケアスタッフから聞き、それに基づいてプログラムを組み立てます。またトレーニングのサポートはケアスタッフが担当するので、看護師やケアマネージャーなどスタッフ間の連携は欠かせません。

齋藤:東急ウェリナ大岡山の言語聴覚士以外にも、提携している往診歯科クリニックで月に1回嚥下評価を依頼できる日もあります。嚥下評価には看護師や言語聴覚士のほか、フロアのケアスタッフや栄養士を含め多角的な視点で意見を出し合い、ご入居者にとって最適な食形態や食事環境を整えられるようサポートしています。

笠原:食べる力が落ちてきたご入居者の場合、ご家族から「好物をどうにか食べさせられませんか」といったお話をいただくこともあります。例えばマグロだったら「お刺身だと難しいけれど、刻んでとろろと一緒に食べたら安全に食べられます」といった評価をして、召し上がっていただくこともあります。またかむ力が弱くなった方向けの市販品を紹介して、その方に合ったものを楽しんでいただくこともあります。

齋藤:持病のある方については、内服薬によっては嚥下障害が出てくるものもありますので、「この薬だとこういう症状が出る可能性がある」ということを看護師やケアスタッフに伝えて、スタッフ皆でご入居者を見守れるようにすることもあります。

笠原:専門職をはじめとする各セクションのスタッフが持つ情報は、対面での情報共有だけでなく、社内の連絡ツールや電子カルテ機能を使用し、タイムリーかつ確実に情報共有をしております。

リハビリ室
マシンを備えたサポートリビング

充実した健康増進や
介護予防に向けての取り組み

笠原:「東急ウェリナ大岡山」では、グループでの口腔体操にも取り組んでいます。一般居室では全身の体操とお口の体操を合わせて20分ほど、介護居室では口腔体操を行います。いずれもご入居者何人かに集まっていただき、ケアスタッフが見守りながら行います。

齋藤:一般居室では、毎朝ラジオ体操も行っていますね。健康増進や介護予防のためのアクティビティは豊富で、1年ほど前からリハビリ室が中心になってスタートした「ウェリナフィットネス」はとても好評です。

笠原:「ウェリナフィットネス」は週に2回、トレーニングマシンのある部屋を開放して、希望者がマシントレーニングやストレッチなどを行います。機能訓練指導員がお一人お一人に合わせた内容や回数をご提案し、それに基づいたトレーニングを行っています。

齋藤:「ウェリナフィットネス」は参加者も増えていて、1日に約30人以上の方がトレーニングに取り組まれています。このほかにも、多種多様なアクティビティがあり、渋谷のセルリアンタワー東急ホテルでのランチ会など外出イベントもあります。

笠原:今後も、最後までお好きなものを美味しく食べていただくための取り組みをしていきたいと思っています。食形態が落ちた方は外食の機会が減ってしまいますが、そうした方に配慮したお食事を提供してくれるレストランもありますので、外出イベントの一環として企画できればと考えています。

齋藤:健康管理室は24時間体制でサポートさせていただいていますので、気軽にご相談いただきたいと考えています。多職種と相談し合いつつ、ご入居者が安全に安心して過ごしていただける場を提供できるように努めていきます。

Profile

齋藤 麻友Mayu Saito
看護師。2021年に入社し「東急ウェリナ大岡山」に着任。健康管理室の一員として、ご入居者の健康相談業務を担当する。前職は病棟の看護師として勤務。
笠原 志穂Shiho Kasahara
機能訓練指導員・言語聴覚士。2022年に入社し、「東急ウェリナ大岡山」などでリハビリや口腔ケアなどを担当する。前職は病院の回復期病棟や訪問通所リハビリ部署で勤務。